この記事は【推し祭り】技術書典で出会った良書 Advent Calendar 2019 の8日目の記事です。
私のオススメとして、温泉♨BBAさんの「スマートスピーカーでおうちハック」をご紹介しようと思います。
温泉♨BBAのお二人(元木さん・伊藤さん)には何度かお会いしたこともあり、スマートスピーカーやVUIを広めていきたい、そしてビジネスにしてご飯が食べれるようになりたい、という点でとても共感する面が多く、前作の「スマートスピーカーアプリのお品書き」の次はどういう本になるのかな?と非常に楽しみにしていました。で、テーマは「スマートホーム」ということで、個人的には、そうきたか!と一人唸っていた次第です。
個人的にココ!と思った、おすすめポイントは以下です。
- スマートホームをテーマとしている。
- Voiceflowのことが書いてある!
順にご紹介しますが最初に免責。
- 私個人として、この分野に関わらせてもらっている端くれなので、多分にバイアスがかかっていることは否定できません。その点はご了承ください。
- 私個人の立ち位置としては、スマートスピーカーとかをややビジネス寄りで見てます。
ではポイントごとにご紹介。
スマートホームがテーマ
現実的な話として、スマートスピーカー、国内だとそんなに便利さ感じてる人いないんですよね。実際の使われ方も、音楽を聞く、ニュースを聞く、とかが多くて、サードパーティが作るスキルとかはそこまで便利さや楽しさを伝えられていないと思ってます。要は一般層にもはっきりと伝わるユースケースがまだないんですね。
その観点で、最も一般層にも便利さが伝わるのは「スマートホーム」ではないかなと考えてます。そこでスマートスピーカーの良さが少しでも伝われば、裾野が広がっていろいろ発展する、と思うので、それをテーマにしたところに、本当にビジネスにしようとしてるんだな、という熱い思いを一人勝手に感じてましたw
あと、実際のユースケースも紹介されているのも興味深いです。多少なりとも一般の方が始めるにはお金もかかるし手間もかかるし、そういうのを書籍で追体験できるのはとても良いですね。
Voiceflowのことが書いてある!
ここは外せないでしょうw ということで、なんと30Pも割いてあります!私の知る限り、公式に出版されたVoiceflow単独の書籍ってまだないと思うし、Voiceflowでのスキル開発の手順が載っているというのに限っても、ないんじゃないかなと思います。なので、世界で初めてVoiceflowそのものを取り上げた書籍だと言ってもいいではないかなと思っています!
IFTTTもそうですけど、ノンコーディングツールの良さは、やりたいことへのハードルが低くてゴールが短いことだと思ってます。つまり一般層にもスタートしやすい。やってみて、もっと興味が湧いて凝ったことをしたくなるようであれば、そこで初めてプログラミングにトライすればいいと思うので、こういうのがもっと一般書籍や雑誌等で取り上げられるといいなと思っています。(でも進化が早いので辛そう・・・)
※海外で、VUI開発者や事例を紹介する書籍が出たみたいで、その中でVoiceflowを使ってる人が取り上げられてるらしい、というのは聞いたことある。
※他にあれば教えてください。
まとめ
ということで、スマートスピーカー・VUIをビジネスにしようという熱い思いを感じることができた一冊でした。上で書いた点以外にも興味深いところたくさんありますので、スマートスピーカーアプリ開発に携わっている方は読んでいただければなと。もちろん、スマートホームをまずは始めてみたいという方にもオススメです。
個人的な思いとして、どんなに素晴らしくても、どんなに思い入れがあっても、お金がまわる仕組みがないと続けられない、と思ってます。業界全体みたいな大きな話だけじゃなくて、一企業や一個人でもそれは同じだと思うし、未来への先行投資だけじゃなくて今どうやって食べていくか?もあります。
改めて、普段の仕事とかでも、好きなことを続けていく・周りに続けていってもらうためにも、エンジニアといえど、ビジネスの観点はもっと意識して色々やっていかないとなー、と強く感じました。