Pro以上のプラン向けですが、サンプル発話とカスタムスロット値の一括インポート機能という、非常に便利な機能がリリースされました!早速ご紹介します!
サンプル発話
まずはサンプル発話です。
日本語チュートリアルでご紹介している「コーヒーショップ」スキルを例に見てみましょう。注文を受けるorder_intentのChoiceブロックをクリックします。
Choiceブロックの設定画面が開きます。サンプル発話の入力欄の上にアップロードアイコンが追加されていますね!これをクリックします。
一括インポート用の画面が開きます。この画面で直接で入力する場合は"In-line Editor"を選択して下の入力フォームに入力、CSVでアップロードする場合は"CSV"をクリックします。
では、まずはIn-line Editorで試してみましょう。以下のサンプル発話をコピペします。
{drink} がいいな {drink} にしようかな {drink} で
スロットはVoiceflow内で表示されているのと同じように"{ }"で囲ってください。残念ながらChoiceブロックのサンプル発話登録時のように、"{"を入力して登録済スロットリストから選択、というのはできないようです。あとスロットが文中に含まれる場合は前後に半角スペースを忘れないようにしてください。こんな感じ。
"Upload"をクリックします。
はい、Choiceブロックのサンプル発話として追加されていますね!
ちなみに重複したものを登録しようとすると、こんな画面が表示されます。
上記の例だと、上の3つはさきほど登録したもので、最後の1つだけが新しいものです。きちんと重複していることを認識しています。"Ignore failed utterances"にチェックを入れて"Upload"をクリックすると、重複しているものは無視して新規のものだけ登録が可能です。
カスタムスロット値
次にカスタムスロット値です。こちらはCSVからのインポートを試してみましょう。
左下の対話モデルマネージャのアイコンをクリックします。
対話モデルマネージャの"Slots"タブを開くと、こちらにもアップロードアイコンが追加されています。これをクリックします。
"CSV"を選択します。
アップロードするための画面に変わりました。
下に注記が書いてありますが、CSVの場合、
- カンマ区切り
- 最初の値がカスタムスロット値
- 以降はシノニム
になります。親切にもCSVのテンプレートも用意されていますね("Download template"でダウンロード可能)。
今回は以下のようなCSVを用意しましたので、これで試してみます。
CSVファイルをドラッグ&ドロップします。
すると読み込まれたCSVの内容が表示されます。1カラム目が太字になっていてカスタムスロット値であること、それ以降がシノニムであることもなんとなくわかりますね。"Upload"をクリックします。
はい、カスタムスロット値として登録されました!
また、ビルトインスロットタイプの拡張についても、一括インポートを使うことができます。
注意すべき点としては、CSVファイルの文字コード・改行コードは、UTF-8+LFになります。Windowsで標準的な(今でもそうなのかな?)Shift-JIS+CRLFだとこんな感じで文字化けしちゃうのでご注意ください。
まとめ
Voiceflowは、インテントもサンプル発話もきちんと使えますし、カスタムスロットもシノニムも使えます。ただ、全部GUIでやらないといけないので、
- 大量に登録するのは結構面倒だし、入力欄もレイアウトの都合上、全部見えない
- 同じインテントやカスタムスロットを複数のスキルで使いたい場合は、それぞれのスキルで全部入力しないといけない
というところで結構手間だったんですよね。CSVなどからインポートできるようになると、編集もなれたテキストエディタが使えますし、使いまわしもしやすいので、非常に効率がよくなりますね。Proプラン以上にはなりますが、ぜひご活用ください!