kun432's blog

Alexaなどスマートスピーカーの話題中心に、Voiceflowの日本語情報を発信してます。たまにAWSやkubernetesなど。

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Alexa Live 2020メモ:The Secret to Building Better Customer Experiences

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リアルタイムに見てないセッションを後追いで見たのでメモ。まずは「The Secret to Building Better Customer Experiences」から。

メモ

NUL Evaluation

  • Accuracy
    • Deep Neural Network based
    • ASR Evaluation
      • 音声データからアノテーションセットを作成できる
      • ASRの結果を踏まえて、以下がシームレスに設定できる
        • インテントのサンプル発話に追加
        • スロット値を追加したり、シノニムを設定したり
    • Fallback intent sensitivity Tuning
      • ドメイン外の発話はfallbackintentになる
      • が、カスタムインテントに紐付けたい場合もある
      • low/medium/highで強さが決まる
        • medium/hight
          • 特定の発話のみを受け入れる場合
          • yes/noとか
          • 上記外の発話だとfallbackしやすくなる
        • low
          • サンプル発話にないフレーズやキーワードが多数考えられる場合
          • 可能な限りカスタムなインテントに流れる
      • skills.jsonで設定できる

Productivity Tools

  • スロット管理
    • Shared slots
      • 複数のスキルでスロットタイプを共有する
      • 同じスロットタイプを複数スキルでそれぞれ作成・更新のは管理の手間
    • catalog management
      • スロット値の更新が頻繁な場合
      • S3やHTTPS URLで指定できる
      • ビルドするたびに更新される

Skill Richness

  • Multi-value slots
    • 一つのスロットで複数の値を取ることができる
    • 複数のターンが必要だったのが1回のターンで済む
    • マルチスロットを有効化するだけで、値が配列で渡ってくるみたい
  • Alexa Entities
    • スロット値を元にデータを取ってくるのではなく、公式に提供されたデータセットを利用できる
    • 例えば、
      • AMAZON.Personで人名を受け取る
      • 人名に紐付いたデータ、例えば画像などが付帯情報として渡されるのでそれをそのまま使える
      • APLなんかで画像を出すのに便利かも
  • Personalize
    • 既存の3つの方法
      • Account linking
      • Customer Profile API
      • Voice profiles
    • App-to-App Account Linking
      • iOS/Androidの両方のアプリからリンクできるようになった
        • ログイン済みのアプリからアカウントリンクを許可するだけ
        • Alexa Appに飛んでリンクするともとに戻る
        • ID/PWを入力する手間を省ける
      • Alexa appからもできるようになった
        • Alexa appからスキルを有効化すると、アプリが起動してそこでリンクするとAlexaアプリに戻って来て終わり
        • スマートホーム系にいいかも
      • UniversalLinks(iOS)/App Links(Android)を有効化する必要がある
    • Voice Profiles
      • Person Profile API
        • GA
        • トークンは毎回取得すること、Voice Profileを有効化していおくこと
      • Limit Access
        • パーソナルパスコードでアクセスを制限する
        • Voice Profileが前提、アプリでパスコードをセットしておく

まとめ

  • FallbackIntentのチューニングは日本にもほしいけどインテントのサンプル発話が対象なのね。スロットを含んでいる場合はスロットタイプ検証で事足りそうだし、スキル単位の設定ぽいので使い所は難しいかも。
  • multi-value slotはそもそも複数の値を取りたいようなケースだとたしかに便利。
  • Alexa Entitiesも使い所とどういうデータが提供されるか次第。
  • App-to-App account linking、自分でやることはなさそうだけど、スキルを使う側としてはとても便利。LINE連携スキルとかだとできる?
  • Limit Accessはちょっと思ってたのと違った。センシティブなデータとかアクション(鍵開けるとか)にアクセスする場合にはいいと思うけど。Person Profileとか使わないケースが想定なのかな?