kun432's blog

Alexaなどスマートスピーカーの話題中心に、Voiceflowの日本語情報を発信してます。たまにAWSやkubernetesなど。

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Alexa Skill Blueprintsでスキルを作って申請してみた(USのみ)

Alexa Skill Blueprintsで作ったスキルはこれまでプライベートでしか使えなかったらしいですが、ついにストアにも公開できるようになりました。

smartio.life

ただし英語のみ、ということで、残念ながら日本語ではまだ対応していませんが、近いうちに日本でもできるようになると思うので、USアカウント使ってやってみました。

注意

  • Amazon.co.jpのアカウントでもblueprintsからスキルは作れますが、
    • Amazon.co.jpのアカウントでログインした状態だとblueprintsにアクセスするとログイン状態になっているので普通にスキル作成はできます。
    • ただし、ログインしていない状態でblueprintsのサイトにアクセスして、Amazon.co.jpのアカウントでログインしてもログインできません。かならずAmazon.comのアカウントでログインする必要があります。
    • Amazon.co.jpのアカウントに紐付いたEchoで言語設定変更などをやっても、スキルは動きません。デバイスAmazon.comアカウントに紐付いている必要があります。

ということで、Amazon.comアカウントでデバイスをセットアップするのが前提です。

スキル作成の流れ

https://blueprints.amazon.com/にアクセスして、Amazon.comアカウントでログインしておきます。

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色々なテンプレートが並んでます。簡単そうなやつということで「Quiz」を選択してみます。

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ざっと見た感じ、クイズの質問、答え、を設定して行く感じですね。再生のアイコンをクリックするとサンプルが再生されます。

「Make Your Own」をクリックします。

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スキル作成の流れを大まかなイメージ教えてくれます。まあ実際にやってみるほうが早いと思うので、閉じちゃいました。

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クイズの質問と答えを入力する画面になります。サンプル例が予め入ってます。アメリカの州に関するクイズっぽいですね。デフォルトは4問用意されていて、「Add Q&A」をクリックすると追加の質問が入力できます。ちなみに、一部の記号とか無駄なスペースがあるとダメっぽいですが、どこが間違ってるのかわかりにくい。。。()とか ローマ字でōとかはダメでした。

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サンプルに習って、日本の観光名所がどこの都道府県にあるか?というクイズ形式にしてみました。説明文はウィキペディアから引っ張ってきました。終わったら右上の「Next: Experience」で次に進みます。

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メッセージのカスタマイズなどを行います。クイズが起動したとき、正解、不正解、最後の結果発表時の発話とか効果音が設定できますね。

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背景画像の設定もできるので、ディスプレイ対応デバイスも想定されていますね。ただ画像自体をアップロードすることはできないみたいです。今回は起動時メッセージだけちょっと変えて、あとはデフォルトのままにしておきました。右上の「Next:Name」で次へ進みます。

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最後にスキル名を設定します。これが呼び出し名になります。単語2語か3語でしか設定できないみたいなので結構厳しい。。。”Travel Japan Quiz” にしてみました。「Next: Create Skill」で次へ。

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スキルが作成開始されました!

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スキル管理画面(SKILLS YOU'VE MADE)でもスキル作成中が表示されてます。1,2分程度かかります。

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完了しました!Visiblity が "Just me" になっているのでプライベートスキルなことがわかります。右の方に修正したり公開したりするメニューも見えますね。

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Alexa開発者コンソール

Alexa開発者コンソール側にも作成したスキルは反映されます(もちろんAmazon.comアカウント)。ただし、ビルドやテスト、統計などは一切表示されません。すべてblueprint側の管理になるようです。

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実際にスキルを動かしてみる

では、実際にスキルを動かしてみます!最初はAlexaアプリでやろうとしたのですけど、USアカウントでログインし直しても言語が切り替わらなかったので、手元のEcho Spotを一旦工場出荷状態に戻してAmazon.comアカウントに紐づけました。

発音は勘弁してください!!!

https://youtu.be/DxHhFusWlC0


Alexa Skill Blueprintsでクイズスキルを作ってみた

は、発音悪すぎて認識が、、、は置いといて。

ディスプレイ対応もされてますし、メッセージの設定画面にはなかった発話とかも予め用意されているみたいですね。ほんと、コンテンツの中身とかだけ設定すればスキルが簡単に作れちゃうってことですね、すごい楽ちんです。

ちなみに、クイズの内容を書き換えたいとかも簡単で、スキル画面からEDITをクリックすると、クイズや答えの設定画面が再度表示されるのでそこで修正するだけです。変更後の反映は、最初のスキル作成時よりも早かったですね。

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申請

せっかくできたので申請しちゃいます。スキル画面の「Publish To Skill Store」をクリック。

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「Get Started」をクリック

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あとはいつもの申請情報を入力するだけです。

STEP1で、呼び出し名とかスキル名、開発者名を入力します。

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STEP2で、カテゴリ、検索時のキーワード、アイコン、説明文を入力します。ちょっと嬉しいのは、いつもなら大小2つのアイコンを登録しないといけないのが一つだけで済むことですね。縦横の長さが同じ同じ正方形であれば、画像サイズは特に縛りはなさそうです。

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あと、アイコンビルダーも使えますが、開発者コンソールから使えるやつよりも、こっちのほうが使いやすい!

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STEP3で子供向けスキルとか広告とか利用規約とかを設定します。

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STEP4が最終確認です。問題なければ、右上の「Publish To Store」をクリック

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申請されました!

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メールも来てます!結果は後日。

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2019/02/16 追記

申請パスしました!

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以下に結果を書きました

kun432.hatenablog.com

まとめ

Blueprints、もともとはプライベートスキルを簡単に作れるということだったのですが、ストアへの申請もできるようになって、これまでの開発者コンソールでちょっと使いにくいなと思ってたようなことも改善されていて、さらにスキル開発の敷居が下がった感じです。

気になったことをいくつか。

  • スキルの説明文のテンプレに”Your requests to this skill are not shared with the skill developer.”とあり、もしかすると統計情報とか見れないかもしれませんね。ただ、元々テンプレベースで作るので、デバッグとかほとんど必要ないでしょうし、知りたいのはせいぜい、どれ位のユーザが有効化してくれたか?ぐらいだと思うので、ここはもし審査パスしたら確認してみたいと思います。 →2019/02/16 追記 Alexa開発者コンソールにあるような統計情報は見れないようです。開発者コンソールにもblueprintsのどこにもそういったリンクは見当たりませんでした。
  • スキルのテンプレは決まってて、カスタマイズできる部分も限られているので、ほんとにコンテンツが勝負って感じになると思います。いかに使ってもらえるネタを見つけれるか、と、幅広いスキルテンプレの充実が今後のキモになりそうな気がします。

といいつつも、他にも、音楽ファイルの再生とかができそうなやつとか、Q&Aみたいにすぐに仕事とかで使えそうなものもあるので、サクッと作れるのはよいですね。いろいろ試してみたいと思います。

これでどんどんスキル開発始めてみようと思う人が増えるといいですね。日本語対応も期待してます。