Alexa対応の天満市場に行ってきたに続いて、勢いに乗って事例レポ、もう一つ。
前々から気になってたのがこれ。
ホテルのサービスがAlexaで受けれて、かつ、多言語にも対応ってのはちょっと夢がありますよね。ちょっと前に、たまたま仕事で東京出張があり、それにかこつけて泊まってきたので周回遅れですがレポ報告します。(ちなみに宿泊代だけ自腹)
ホテルはここです。
JR渋谷駅から徒歩10分とありますが、途中から上り坂が続くので、想像よりも歩いた気がしました。ただ、渋谷の中心部からは少し離れますし、大通りからちょっと入ったところにあったので、まあまあ静かな感じでしたね。
レポ
ホテルについては、
- 比較的新しいこともあり結構きれい
- ロビーとかアメリカンアンティークな感じでおしゃれ、朝とかに欧米人と見受けられる観光客の方がソファとか座ってて、ちょっと風景的には海外な感じ。
- 全体的にこじんまり。窮屈ではないけどゆったりでもなかったです。まあ部屋の種類にもよるかと。
って感じでした。そのあたりは今回の主目的ではないので、写真も何もありません。ググるなり泊まるなりしてもらえればと思います。
部屋の模様をお伝えします。
入ってすぐはこんな感じです。左にトイレとシャワールームがあり、奥が部屋のメインのスペースになってます。
トイレとシャワールームです。浴槽はないです。
メインのスペースです。和風タイプの部屋だったようで畳の上に布団でした(実際はマットレスの上に布団ですが)。テレビは最近よくあるタイプのホテルの案内などがデフォルトで表示されていてメニューでテレビに切り替えたりするやつですね。写真には写ってないんですが、テレビの裏にRaspberry Piが接続されていて、テレビ起動時にはRaspberry Piで何かが動いているようなメッセージが表示されてましたので、Raspberry Piでどうもシステムが構築されているっぽいです。
右手のデスクの上にお目当てのAmazon Echo Spotがあります。Echo Spotというところが最近な感じがしますね。マニュアルが置いてあります。
マニュアルの表側はこんな感じです。簡単な会話事例が書いてあります。きちんと多言語対応が謳ってあっていいですね。Echoでうまく伝わらない場合はQRコードを使うとチャットでの対応になるようです。
QRコードを読み取るとこういう画面が開きます。ここで言語を選択するわけですね。特に用事もないのに呼び出すのもアレなのでここでやめておきました。
マニュアルの裏側はこんな感じです。表側よりもより細かい、実際の発話パターンが書いてあります。注目すべきところは一番下ですね。
天満市場の場合は画面のないEcho Dotだったので、言語の切り替えはスマートフォンのAlexaアプリから行う必要があり、Echoの所有者でないと設定できないのですが、なるほど、Echo Spotだと画面操作で言語設定を切り替えれるのでそれで対応するということですね。利用者のリテラシーを考えると苦しい場合もありますが、致し方無い気もしますね。。。
ということで、実際にスキルを試してみました。
おお、さすがにSpotなので画面対応スキルになっていますね。コンテンツの更新は大変かなと思いますが、近隣情報ぐらいだと早々変わらないのでいいかなと思います。あと、何かしらルームサービス的なお願いするとフロントへつなぐ感じになりますね、ここ呼びかけとかを使ってのテレビ電話的な対応になるのか、チャットボットに切り替える(のは無理だと思うのでQRコードを表示してスマホ経由とかかも)のかは実際に試してないのでわかりませんが、きちんと考えられている感じがします。
英語に切り替えても動くみたいですが、多分最後のところは私の発音を正しく認識してもらえなかった感じがしますね、汗。もう少しいろいろ試せばよかったなと今となっては後悔。。。。。でもまあ頑張ってる感じはしますね。
まとめ
正直に言っちゃうと、ホテルに泊まった直後は少しがっかりしてました。というのも、
- スキルで多言語対応したとしても、機器側で切り替えるとか、機器ごとに言語変えておかないと対応できない。
- ホテルなどであれば、集中的に機器を管理したくなるはず。特にユーザが設定を変更できるとなるとこの辺の制御もしたい。
ということを真面目にクリアできるソリューションはおそらくAlexa for Business/Alexa for Hospitalityしかないと思っていて、冒頭の記事を見て「多言語」というところが謳われていたので、もしかしてUSアカウントで Alexa for Hospitality を先行的にやってたりするんじゃないか?と勝手に期待が高まっていたのです。実際に Alexa for Hospitality の動きを見たことがないので判断のしようがないのですが、上記の挙動を見る限り、普通にカスタムスキルを多言語化してるんではないか、むしろカスタムスキルで十分できるんじゃないか、という気がして、for Hospitality ではないんだろうなと、というところで残念に思った次第です。(勝手な話ですいません。)
ただ、スキルとして純粋に見た場合、よくあるお問い合わせはAlexaにお任せ、Alexaで対応できない部分とか多言語のところはチャットボットを活用して人が対応する、という、テクノロジーだけで解決できない部分をきちんとフォローできるようになっているのはよく考えられているなと思います。天満市場の事例も含め、現状いろいろな制約がある中で、実運用上の課題等も対処しつつ、実際にサービスとして提供するというのは、先行事例としてやっぱり素晴らしいですよね。参考になります。
ちなみに開発は、トラッドフィット株式会社さんなのですが、このHOTEL EMIT SHIBUYA以外にも
などなど、で提供されているようなので、機会があれば実際に一度宿泊してみて体感してみてください。
最後に、
Alexa for Business / Alexa for Hospitality、マジで日本に来てくれ!
現場からは以上です。