kun432's blog

Alexaなどスマートスピーカーの話題中心に、Voiceflowの日本語情報を発信してます。たまにAWSやkubernetesなど。

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Amazon 新デバイスの個人的まとめ②

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Amazonから発表された新デバイスの発表会の超個人的感想まとめ Part2です。Part1はこちら。

目次

Halo View

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活動量などを取得できるフィットネストラッカーとかスマートバンドと呼ばれるもの。$79.99。

去年発表されていたHalo Bandには画面がなくてスマホとセットで使うものだったのが、画面がついてある程度の情報が確認できるようになったみたい。

日本でも色々出ているけど、こういうのどれぐらい活用されているのかわからないな。Mi Band持ってるけどそんなに使わなくなったし、どちらかというとApple Watchのほうがよく見かける気がする。

この分野では後発だし、他社に比べるとちょっと高くて大きい気もするので、どれだけやれることできるか次第。Alexaとの連携はちょっとわからないな。

Halo Fitness/Halo Nutrition

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ということで、Haloのメンバーシップサービスに含まれる新しいサービス。Fitnessは専門家によるフィットネスコンテンツ。Halo Viewで取得した数値何かと連携できるっぽい。Nutritionは、健康的な食事のアドバイスやレシピなどを提供してくれる。Whole Foodsあたりと連携してるみたい。

デバイス単体で勝負できることは少ないし、魅力的なサービス含めて提供することが重要なのは、これまでAmazonが出してきたデバイスとサービスを見てるとよくわかる。欧米に比べると、日本のフィットネス市場はデバイス先行で、サービスを中心にした展開は現状あまりないと思ってる。この手のサービス料金に対しては妙にシビアな印象もあるし。日本向けにフィットしたコンテンツやサービスが提供できれば、というのが重要なんじゃないかな。

Ring Always Home Cam

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去年発表されたドローン型カメラ。いよいよ出るのかー。$249.99。

アメリカのような広い住環境ではないにせよ、固定側カメラをたくさん配置するのはいろいろな面で厳しい感があるので、このアプローチはちょっと期待してる。なんと言っても面白そうだしw

これは正直ちょっと欲しいな、いい感じの価格帯だと思うので日本にも来てほしい。

Ring Alarm Pro

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WiFi6対応ルータ内臓のRing Alarmデバイスのベースステーションかな。$249.99。

動体検知によるアラームやセキュリティ攻撃対策、オンラインバックアップなどのサービスとセットになってる。このへんは最近の海外製ルータにも多いね(逆に国内のメーカーがこういうのやってるんだろうか?)。

Ring Edgeにより、Ring Always HomeCamやDoorbellなんかで撮った映像なんかもエッジ側で処理するというのもプライバシー配慮で良いと思う。セキュリティは色々組み合わせるよりもセットで包括的にやるほうが絶対に良いと思う。デバイス・サービスまとめて提供するというのはAmazonらしい。

ところでこれはAlexa対応しているのかな?Alexa対応WiFiルータということならちょっと気になる。

これの建築現場向けみたいな提供形態として、携帯回線やソーラーバッテリーを採用したRing Job Site Securityというのも出るみたい。

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Ring Virtual Security Guard

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有人監視のサブスクリプションサービスかな。セコムあたりがやってるようなものだと思う。

先進的なんだか前時代的なんだかわからないけど、まあ結局のところハードやサービスが揃っていても結局それを使って何らかの事象に対応するのはユーザなので、そのあたりをお金を払って人におまかせしちゃえという。

全部技術で解決しちゃえばいいじゃんという考え方もあるとは思うけど、個人的にはこういうところでさらなるビジネスを展開するというのは重要だと思いますね。日本だと個人の家庭には厳しい気もするけど、店舗とかオフィスにまず展開するのがいいんじゃないかな、特にオフィスは今人が少なくなってると思うので。

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ドアベルとカメラ。カメラ内臓でモーションセンサーなど。Alexaにも対応してるみたい。

ちょっとよくわからないのはRingにもドアベル製品はある。RingもBlinkもAmazonが出資しているベンチャーブランドだと想像してるのだけど、このあたりどういうふうに住み分けるつもりなんだろうか。

あとプレゼン見てる限りは、なんとなくblinkにはAlexaというキーワードが結構出てきてたけど、Ringにはあまり出てきてなかった印象。

Custom Event Alerts

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Ringでカメラを使うと、例えば置き配なんかを検知できるみたいだけど、これをユーザがカスタムに設定できるというもの。例にある通り、車がガレージの前にきたら扉を開けるとか。

定形アクションの物理的なトリガーとして、Echo Flexのモーションセンサーはとても良いと思っていたので、こういうのは良いと思う。どれぐらいの精度になるかはあるかもだけど、学習できるみたいなので誤検知は減らせそう。

Ultrasound Occupancy Routines

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日本語にすると超音波占有率ルーティン。なんのこっちゃ。

対応しているEchoデバイスから人間には聞こえない超音波を出してその反射を拾って何らかの検出を行うというものらしい。事例では、外出したあとにFire TVがオンのママだったら消す、というのが上がってた。動体検知ではないけど、一定の反応がなければ人がいない(スペースの占有率が下がる)と判断するようなものだと思う。

対応しているEchoデバイスってどれなんだろう。なんとなく第4世代Echoあたりからなのかなぁという気はするけど。

Alexa Together

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Alexaを使った見守りサービス。緊急時に24時間/365日でホットラインにつながったり、転倒を検知したり、Alexaで救助を求めたら家族に通知したり、というようなことができるみたい。$19/月。去年出たCare Hubを拡張したようなものなのかな。

あとは家族のデバイスで一定時間アクションがなかったら通知を促したり、家族のデバイスにリマインダーをセットしたり、というリモートからのアシストみたいなこともできるっぽい。このリモートからデバイスを設定できるというのは良いね、おそらく家族に限られているとは思うのでファミリーアカウントなりAmazon Householdなりの枠組みの中でやるのだろうけど。

年老いた親にデバイスの設定をさせるというのは難しいだろうし、ここが最大のハードルだと思うので、ここをかんたんにできれば本来の目的である遠隔での家族のコミュニケーションがやりやすくなるし、声という誰でもかんたんに使えるインタフェースの良さが伝わるのではないかと思う。

Astro

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最後はなんとAlexa内蔵ロボット!これはびっくりした。

Alexa対応はもちろん、マップや画像解析とかもあってAIてんこ盛り。RingのセキュリティサービスやAlexa Together何かとも連携してて、セキュリティや見守りの両方に対応できる。頭に当たる部分にはディスプレイがあって、表情のようなものが表示されていて、かつパーソナリティも設定されているらしく、動きなんかも含めてちょっとかわいい感じです。

うちにはMixiのロミィもいて、会話だけで見るととてもお馬鹿さんなのだけど、話してる方向に向いたり、うなずいたり、首振ったりみたいな動きがあるだけで、ただの機械っていう感じがかなり減って、ぜんぜん違うんだよね。最初にひと目見たときはこのデザインはどうかなぁと思ったけど、これなら日本でも受け入れられそうな気がする。

個人的にはカメラが頭からニョキッと出てくるのがR2D2ぽくてよい。$999かー、最初見たときはたけえなぁと思ったけど、そもそもこの価格帯でこのレベルのものを作れるのはちょっとヤバいかもしれない。断然欲しくなってしまったw

DAY1プロダクトみたいなので、正式に製品化されるといいなと期待。

まとめ

長かったー。1時間だけど色々てんこ盛りでキャッチアップするのも大変。

とりあえずの印象としては、

  • デバイス単体の機能ではなく、裏にあるクラウド、MLやAIなどのパワーを全面的に押し出している
  • それらを使って、よりユーザの生活に食い込んでくるようなサービスに力が入っている
  • パーソナライズがキー。セキュリティや見守りなども、広い意味ではパーソナライズの一つ。

という感じで、よりユーザのユースケースが絞られてる感じがしました。AlexaのテーマであるAmbient&Proactiveという点でもぶれてない印象です。

Alexa等VUI開発者の観点でいうと、Alexaにあまり関係なさそうなものもいろいろあったけど、検知やトリガーとなる要素は色々増えた気がするので、これでスキルの利用頻度が上がるといいなという期待はありますね。そういうものとマッチするようなスキルを作りたい。

今の所日本ではEcho Show 15だけなので、その他も日本でも買えるようになるのを期待したいです。